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父帰る - 就活難にプロレタリア文学

青空文庫アプリで読みたい文庫10選

小林多喜二作『父帰る』
雇用情勢の悪化により、来春卒業予定の高校生の求人倍率は、就職氷河期並みの0.67%まで下がったそうです。就職活動中の学生も大変ですが、すでに就職している人間にとっても、労働環境が厳しいのは同じです。最近になって再びプロレタリア文学が脚光を浴びるのも、当然の流れでしょう。
 
さて、そんなプロレタリア文学を代表する作家と言えば、小林多喜二の名を上げないわけにはいきません。去年、映画化もされ話題になった『蟹工船』も名作でしたが、今回ご紹介する『父帰る』もまた名作なんです。

本作の主人公は産休を理由に、工場を解雇されてしまう女性です。さらに、女性の夫は服役中という最悪な状況です。--とはいえ、この作品は女性の悲惨な労働環境だけにスポットを当てているわけではありません。『蟹工船』同様に労働者たちの支配階級に対する怒りや、労働者でも団結さえすれば勝利を勝ち取れるはずという希望が、生き生きと表現されています。
就職活動中の若者や、妊娠・育児に悩む女性はもちろん、働くすべての方に、ぜひ一度は読んでもらいたい作品です。

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この作品を読むには青空文庫プロバイダーと青空読手の二つのアプリが必要です。詳しくは青空文庫プロバイダー(青空プロバイダ - オフラインでも読書が楽しめる)、青空読手(青空読手 - セピア調がしっくりの秋読書アプリ)のレビューに解説してあります。

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